「アメリカ留学」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
現地の方々と楽しく会話している姿、ホームステイ先のホストファミリーと仲良く映画を見ている姿、学校の友人と図書館で一緒に勉強している姿など、憧れの留学のイメージが浮かぶかと思います。
ただ、このようにアメリカ留学に憧れを抱く一方、皆さんが同時に懸念されるのは「留学にかかる費用」ではないでしょうか。
留学中にかかる費用で具体例をあげると、カリフォルニア州にあるマーセッドカレッジ(2年制大学)では1年間で授業料、生活費(ホームステイの場合)すべて込みで150万円~200万円ほどかかります。
アメリカ内でも有名な4年制大学となると、年間600~700万円ほどの費用(授業料、生活費込み)が必要であり、日本の国公立の大学と比較するとその差も歴然です。
留学費用の高さに驚いてしまうかもしれませんが、アメリカの大学では奨学金に対する手厚いサポートがあり、日本のそれとは大きく違い返済不要の奨学金制度により奨学金を獲得できるチャンスが多く存在しています。
今回は特にアメリカのカリフォルニア州にあるマーセッドカレッジ(2年制大学)と4年制大学のカリフォルニア州立大学、またカリフォルニア大学を例に、それぞれの大学で得られる奨学金について触れていきます。
実際に奨学金を獲得した留学生の実例も取り上げていくので、是非最後まで読んで、今後の留学に向け参考にしてみてください。
マーセッドカレッジ(2年制大学)

マーセッドカレッジで実際に留学生が獲得できる奨学金は以下の2つになります。
1. Tuition Waiver(関連記事はこちら)
毎年11月に実施され、対象は全留学生(1学期以上を終了している学生)としその中の約10%が獲得できます。
Tuition Waverを獲得した学生は6単位分の授業料(約15~17万円)が免除されます。
応募条件などの詳細情報はYES at マーセッドの記事内に詳細が記載されているので、そちらも是非ご覧ください。
2. Merced College Foundation(関連記事はこちら)
毎年3月に実施され、対象はカレッジ全学生となり、毎年約150名の学生が給付型の奨学金を獲得できます。
全ての奨学金は地域の団体や個人による寄付で賄われており、2019年に募集された奨学金の総額は1000万円超えとなりました。
2019年には3名の日本人留学生が奨学金を獲得し、獲得額は約5万円~20万円ほどでした。
こちらの応募条件などの詳細情報もYES at マーセッドの記事内に詳細が記載されているので、そちらも是非ご覧ください。
上記の2つの奨学金は、学生向けに大々的に周知されているので留学生は応募しやすくなっています。
これに加え、より留学費用を抑えたい学生であれば個人でカレッジ内のクラブに参加し活動をする中で、クラブが提供する奨学金に応募したり、ボランティア活動から得られる奨学金に応募することもできるので、留学後に能動的に行動することも非常に重要になってきます。
カリフォルニア州立大学 / California State University(4年制大学)

留学生が獲得できる奨学金について、実際にマーセッドカレッジ卒業生でカリフォルニア州立大学フレズノ校に編入された植木沙英さんに話を聞きました。
植木さんによると、留学生は1年間に平均して5万円~30万円ほどの奨学金を獲得でき、
もちろん努力次第ではそれ以上の奨学金を得られる学生もいるとのことです。
カリフォルニア州立大学で得られるいくつかある奨学金の2つを今回は取り上げます。
1. The CSU Foundation Scholarships (リンク)
カリフォルニア州立大学の学生向けの奨学金となり、この奨学金は、合計13の奨学金が合わさってできたものであるため、各奨学金により応募条件や内容が変わってきます。
こちらは年に1回の頻度で募集がかかり、獲得金額は各奨学金で差はあるものの、多いものでは60万円ほどを得ることのできる学生もいます。
2. Fresno State Alumni Association (FSAA) student scholarship (リンク)
カリフォルニア州立大学フレズノ校で実施されている奨学金となります。こちらは1000を超える奨学金が存在しており、総額4億円以上の返済不要の奨学金が地域の団体からの支援により、学生に向けて提供されています。
上記の奨学金は数あるうちの一部なので、実際は現地の大学に通っていく中で情報を聞いたり、リサーチをしていくことで、州から給付されるものや、その学校特有のものなど、数多くの奨学金を見つけることができます。
カリフォルニア大学 / University of California(4年制大学)

カリフォルニア大学(通称UC)は11のキャンパスを持ち、州内だけではなく他州や世界中の国々から優秀な学生が集まってきているのが特徴です。学費は年間400万円ほどかかると言われています。
実際にカリフォルニア大学デービス校に編入された羽田野力椰さんにも奨学金についてお話を聞いたところ、15~50万円程度の奨学金から、大きいものでは学費の半分を免除される奨学金があるとのことでした。
羽田野さんはマーセッドカレッジからカリフォルニア大学デービス校への編入時に15万円の給付型の奨学金を受け取りました。有名大学になると、2年制大学以上に、手厚い奨学金が存在しています。
ここでもカリフォルニア大学で得られるいくつかある奨学金の中の2つを取り上げます。
1. Middle Class Scholarship Program (リンク)
家族の収入と世帯資産が年間 1800万円未満の方が対象となり、年1回の頻度で授業料の10~40%の奨学金が支給される。
2. Blue and Gold Opportunity Plan (リンク)
家族の収入と世帯資産が年間 830万円未満の方が対象となり、年1回の頻度で授業料やその他教育費が免除される奨学金となる。
上記の奨学金はほんの一部であり、探せばもっと多くの奨学金が見つかります。
もちろん奨学金に応募するための条件はそれぞれの奨学金の内容により様々ですが、共通して必要になるのは好成績を保つことや、課外活動、またボランティアを行うことで1学生としての価値を示すことであるため、努力次第で誰でも奨学金を得るチャンスがあります。
実際に、マーセッドカレッジで女子バスケ部に所属していた庄司鈴菜さんは、バスケの活動功績はもちろん、学業でも好成績を修め、学内アルバイトやその他課外活動に励むことで、4年制大学編入時には全額奨学金を受け、バスケ強豪校の大学へ編入しました。
アメリカの大学には手厚い奨学金システムがあり、それを獲得できる確率も高く、現に何名もの留学生が奨学金を獲得し学費を抑えることができています。
留学者本人の努力次第で、アメリカ留学の費用という壁を少しでも軽減できるので、こういった奨学金システムをうまく利用し諦めず夢に向かって挑戦し続けていってほしいと思います。
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